天童木工をご存知でしょうか?
2016年リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックで使用された卓球台を制作したことでも有名な、山形県、いや日本を代表する家具メーカーです。
今回はそんな天童木工さんに図書館椅子と呼ばれる椅子の座面張替えをお願いしたお話。
天童木工さんに図書館椅子(水之江忠臣)の座面張替えを依頼しました。
天童木工 図書館椅子とは?
天童木工さんのなかでも、僕が好きなのがコレ♪
天童木工 図書館椅子(BOOK CHAIR) 水之江忠臣
神奈川県立図書館の為に制作された椅子で、100回以上もの試作・改良を重ねて現在も販売されています。
僕は、デザイナー水之江忠臣(みずのえただおみ)さんの、
デザイナーは一生にひとつ、本当に良いものが残せたらそれでいい
という哲学が詰まった素敵なこの椅子に心奪われた一人です。
1954年に誕生し、改良と試作を繰り返す中で、使われる木材も変化していきました。現在の図書館椅子はナラ材やホワイトビーチ等、ナチュラルな色合いの木材を使用している為、明るい木の色ですが、昔の図書館椅子はチーク材なんかを使っていたため、月日の経過と共に、どんどん深みを増した濃い飴色に変化していきます。
中古品の図書館椅子を購入
個人的には、古いチーク材の経年変化したブックチェアが好きなのですが、たまたまナラ材の中古が安く売っていたので手に入れました♪
しかし、僕が手に入れたのは座面が緑のビニールレザーというなんとも好みじゃない座面!笑
「ダ.ダサい...」
と、いう事で、天童木工本社さんに座面の張替えをお願いすることにしました☆
まず、見積もりだ!
天童木工さんのホームページの【リペア・メンテナンスについて】というところを確認。
以下の項目を入力してメールでお問い合わせ。
平日の午後一にメールしたのですが、その日の夕方に返信が来ていました。
メールには、座面に使用する張地のグレードによって金額が変わるため、グレードごとの見積もりを添付していただきました。
また、希望すれば、はがき大のサンプルがある事、ショールームには大判のサンプルがあるのでお越しいただければサンプルと製品を合わせてみるとよりイメージが掴みやすいのでは?と親切に対応していただきました。
いざ、天童木工本社にサンプル張地を見に行く。からの修理依頼。
私は山形県民ですし、実際の張地を確認したかったので(送料がかからないようにという理由もありますが...)、修理予定のブックチェアを持って、本社ショールームに行ってみることにしました。
天童木工本社では、マルシェやコンサートなどのイベントが開かれることもあり、何度か足を運んでいるので、個人的にはそう遠くは感じませんが、山形市内からだと30分くらいでしょうか。
天童木工本社に到着です。
ショールーム担当の方には、事前に伺う日にちをメールしていたので、スムーズに案内していただきました。
早速、張地のサンプルを見せていただくことに...。
いっぱいあって迷うわ~。
張地の種類は大きく分けて7種類あって、その中でもさらに細分化されるのでかなり悩ましいです。
【張地の種類】
GRADE A 布地
GRADE B 布地
GRADE C 布地
GRADE D 布地
GRADE V ビニールレザー
GRADE S 合成皮革
GRADE L 天然皮革
せっかく来たので、とりあえず一通り、僕のブックチェアに大判のサンプル張地を合わせてみます。
その中で良いと思ったのを何種類かキープして最後の一種類に絞り込みます。
天童木工さんのHPでも張地のバリエーションは確認してから行ったものの、やはり実物を見ると色の印象が違うものも多くすごく悩んで時間が掛かった!
ショールームのお姉さん、優柔不断でスミマセン!
で、選んだのが、
こちらのB0198 (チャコールグレー)です。
ウールが混ざっているので柔らかい印象の生地です。
手前に写ってるB0158 (インディゴ)と最後まで迷いましたが、落ち着いた雰囲気にしたいと思ったのと、家で使う他の家具を考慮してチャコールグレーで修理依頼することにしました。
あとは、天童木工さんにブックチェアを預けて修理依頼の用紙を記入します。
私の場合、完成は約2カ月後という状況でした。
これは、その時の天童木工さんのリペア待ちなどの状況等で変わるかと思いますので、参考までに...。
リペア完了の連絡がきた!
予定通り約2カ月リペア完了の連絡が来ましたので、天童木工に引き取りに行きました!
完成品を見せてもらい、お支払いを済ませます。
お礼をして天童木工を後にします。
そして家に持ち帰ってみると、、、
なんという事でしょう!
見違えるような姿になって戻ってきました。
持ち帰って来たブックチェアを部屋に置いてみると(僕はダイニングチェアとして使っています。)、クッションも生地も新品で座り心地もUPしたし、何より見た目の印象もガラリと変わり、カッコいい部屋になりました。(個人的見解ですが...)
あと、これは副産物的な話ですが、ブックチェアの構造的に座面の張替えを行うには、すべてバラして再度組み付ける必要があるので、椅子の接合部もガッチリと固定されガタつきもなく、新品同様になりました。
とても満足しています。
新品はネットでも買えます。
古い材のブックチェアでなくても良い方は、ネットで購入する事で結構ポイントが付きますので、実質数千円安く購入出来たりします。
複数揃える場合は助かりますね。
参考にどうぞ。
S-0507NA-NT(木の座面)
(天童木工)チェア S-0507NA-NT 水之江忠臣 今なお研究が続くロングセラー
S-0508NA-NT(張地)
最後に
もし、天童木工の椅子の張替えを考えている方がいらっしゃいましたら、けして安くはない張替ですので、可能であればショールームで張地のサンプルを自分の目で見て、実際に触ってもらう事をお勧めします。
天童木工さんのHPには張地のバリエーション一覧が載っていますが、照明の関係だったり、僕が今回選んだウール混の物のように、実物の色味は違って見える事があります。また、普段触れる物ですので、触り心地なんかも実際に触れてみることが重要だと思います。
私の知らない誰かの役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
アクセス
天童木工 本社ショールーム
〒994-8601 山形県天童市乱川1-3-10
TEL.023-653-3121(代表)
FAX.023-653-3454
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