バッテリーの寿命ってどれくらいなのかな?
こんな疑問を解決します。
- 車のバッテリーの寿命
- バッテリーが劣化してくるとどうなるのか
- バッテリーサイズの見方
それではいってみましょう。
バッテリーの寿命は?
まず結論です。
バッテリーの寿命はその車の使用状況で大きく変わりますが、一般的に
平均して2~3年と言われています。
とは言え、5年も6年も持つ車もあれば、2~3年で交換が必要になる車もあります。
2~3年で交換が必要になるケースの多くは、お買い物等の「チョイ乗り」が多い車です。
車はエンジン始動時にバッテリーの電力を多く必要とします。
そして、走行中にエンジンの回転力を利用してバッテリーに充電します。
エンジンをかける ➡ 近所のスーパーまで ➡ エンジンをかける ➡ 自宅
このような、使用状況の方は、エンジン始動の回数が比較的多くなり、バッテリーの電力が消費します。
しかし、目的地が近ければ、走行中の充電が十分に行われず。
消費と充電のバランスが悪く、バッテリーの劣化を早めてしまいます。
また、バッテリーが古くなってくると、バッテリー内部が劣化するので、通常の使い方でも急にバッテリが上がってしまったり、冬の朝のように気温がグゥーっと下がった日には、バッテリーが上がりやすくなるので、3~4年交換していなければ、年数を目安に交換を検討するのが望ましいです。
寒い朝に「バッテリが上がってエンジンがかからない!」というのは、ホントに多いです。
バッテリーは電池ですので、寒いと性能が低下します。
車のバッテリーの性能は25℃の時の容量を100%としていて、-10℃になると約70%まで性能が低下します。低温時のバッテリーは100%力を発揮できないのです。
年数が経って古くなったバッテリーならなおさらですよね。
バッテリーの点検方法
プロにお願いする場合
車屋さんでの、バッテリーの点検は、自動車整備士がバッテリーテスターという機械でバッテリー自体の健康状態や充電装置などの診断を行い総合的に診断します。
整備士さんから、こんなプリントを貰ったことありませんか?
テスト結果 : 交換(バッテリー劣化)
交換が必要ってのは分かりますけど、それ以外は、良く分からないですよね。
参考にして下さい。
バッテリーテスターでの点検
CCA(コールドクランキングアンペア)
寒い状況での始動性を表します。この電流値が大きいほど、始動性が良いとされています。
写真の診断結果では、
基準が「465」に対して測定値が「254」ということで、新品時の半分くらいまで性能が低下している。というイメージです。
SOC(State Of Charge)
バッテリの充電状態です。
そのバッテリーが、今現在どれくらい充電してあるかを示しています。
スマホを充電した時の「%」だと思って下さい。
SOH(State Of Health)
バッテリーの健康状態です。
この数字が低いということは、バッテリー自体が劣化しているという事です。
写真の診断結果は、SOCが100%で、SOHが0%なので、
「充電で100%にはなってるけど、すぐに電池が無くなるスマホ」みたいな状態ですね。
こんな症状はバッテリーが弱っているサインかも
バッテリーテスターが無い状況では、CCA、SOC・SOH等の数値を確認出来ないので、自分でバッテリーの診断をするのは、難易度が高いと思いますが、「素人でもある程度、交換の目安にする材料はあります。」
一つずつ紹介していきます。
- エンジンのかかりが悪い。
- 車の操作をすると、ヘッドライトの明るさが変わる。
- アイドリングストップする頻度が少なくなった。(アイドリングストップ装着車)
エンジンのかかりが悪い。
- 始動時のエンジン回転に力が無い、
- クランキング時間【プッシュスイッチを押してから(キーをひねってから)エンジンがかかるまでの時間】が長くなった。等。
車の操作をすると、ヘッドライトの明るさが変わる。
- 発進する為にアクセルを踏むとヘッドライトが明るくなる。
- エアコンなどの電気負荷をかけるとライトが暗くなる。
アイドリングストップする頻度が少なくなった。(アイドリングストップ装着車)
- アイドリングストップは、エンジンが暖気状態である事や、バッテリーの電圧がある一定以上など、制御上の条件があります。
- バッテリーが劣化し、メーカーが設定する電圧以下になると、車のコンピューターはアイドリングストップの作動を停止する制御に変わります。
信号待ち等で、アイドリングストップをした後、万が一、バッテリーが弱くて発進時の再始動が出来なくなると、困るわけです。
新車時よりもアイドリングストップしない、又は頻度が少なくなってきたようなら、バッテリーが弱ってきているのかもしれません。
お乗りのお車のバッテリーを過去3~4年交換していないようなら、予防整備的な意味合いも含めて交換を検討していただいても良いのかなと思います。
このように、車の状態でバッテリー劣化を疑う何かしらの、サインがある場合もあります。
ですが、あくまでも【疑う】要素です。
可能であれば、バッテリーテスターを使って、正しくバッテリーを診断しましょう。
バッテリーサイズの確認方法
バッテリーの上部にバッテリーサイズの記載があります。
通常バッテリー
こんな感じ
バッテリの容量 (55B24L)
バッテリの容量を上げたい場合には、基本的には性能ランク(55の部分)の数字が高い物を選んでください。
例)
「 55B24L 」 ➩ 「 80B24L 」
バッテリの寸法 (55B24L)
バッテリー端子の位置 (55B24L)
バッテリーのプラス端子側から見て、端子が左側に並んでるのが「L」、右側に並んでるのが、「R」です。
55B24Lの「B24L」の部分が違うと装着できません。
アイドリングストップ用バッテリー
こんな感じ、
アイドリングストップ用のバッテリーは、端子の位置が「R」の場合だけ、表記があります。
「L」に関しては無印です。
適合するバッテリーサイズについて
車両に装着されているサイズのバッテリーを選んでいただくか、必要に応じて(寒冷地にお住まいの方や、電装品をたくさん付けるてる方など、バッテリーに)容量を上げたものに交換してください。
また、バッテリーのサイズを調べたり、容量を上げる場合、パナソニックのカーバッテリー適合表のページを使うと、簡単にバッテリーのサイズを調べることが出来ると思います。
まとめ
あなたの車のバッテリーは元気ですか?
エンジンがかかりにくい。アイドリングストップしなくなった。等の原因はバッテリーにあるかもしれません。
バッテリーが劣化した車は、突然エンジンがかからない等のトラブルが起きる場合があります。
定期的にバッテリーを点検して、快適なカーライフを送りましょう。
最後までご覧いただき有難うございました。
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