コーヒーの焙煎を始めたいんだけど、生豆ってどこで買ったら良いのかな?
これから焙煎を始めてみたいという方の中には、生豆をどこで買ったらよいか迷っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、「珈琲生豆の選び方と、個人でも買えるおすすめの仕入先」について解説していきます。
私自身、複数の会社や商社さんから生豆を購入してきましたが、今では一般の方でも、インターネットを使って高品質な生豆を様々な方法で購入することが出来るようになりました。
でもだからこそ、「どこから買ったら良いのか」迷ってしまうと思います。
業務用で使われている商社から、誰でも買える生豆のサイトまで紹介していきます。
それではいってみましょう。
コーヒー生豆仕入先の選び方
仕入先を選ぶには以下の4つを確認することをおすすめします。
- 求める品質の生豆を扱っている
- 希望の価格帯
- 種類の豊富さ
- 購入量
さまざまな要素を考慮して、自店舗に合った仕入れ先を選びましょう。
求める品質の生豆を扱っている
コーヒー豆の品質は、味わいや香り、コクに大きく影響します。
品質の高いコーヒー豆を仕入れるために、以下の点を比較検討出来る仕入れ先が良いしょう。
- 取り扱っている産地や品種、グレード
- SCA評価
- 生産方法や収穫時期(ニュークロップやパーストクロップ)
- 保管方法
実際には、焙煎して飲んでみないと分かりませんが、購入する基準のようなものがあったほうが選びやすいです。
希望の価格帯
コーヒー豆の価格は、産地や品種、グレードによって異なります。
販売を見据えて仕入れたい場合は特に価格設定を考慮して、希望に合う価格帯の生豆を選べる仕入れ先を選びましょう。
品質だけを求めると価格は高くなる傾向がありますし、価格が下がれば基本的に等級は下がり、欠点豆の混入も多くなり、味のクオリティも下がる傾向があります。
とはいえ、正直、高いからと言って必ずしも自分の口に合うかはわかりません。
予算内でいろんな生豆を試してみましょう。
種類の豊富さ
コーヒー豆の種類は、産地や品種によって、味わいや香りが大きく異なります。
さまざまな種類のコーヒー豆を仕入れることで、好みのコーヒーが見つかりやすくなります。
同じ国の豆でも農園や精製違いの複数の銘柄がある方が、比較検討することでどの豆にするか選びやすくなります。
一つの国でも様々な豆を試すことで、自分の好みの傾向が掴めるようになりますよ。
購入可能な量
仕入れ先によって、最小の購入量が異なります。
小さな手回しの焙煎機になると、一回あたり200g程度しか焼かない方も少なくありません。
そういった場合、仕入先によっては5kgからしか購入出来ないと、焙煎して好みに合わなかったら多くの生豆が残ってしまいます。
必要な焙煎量を考慮して、適切な最小の購入量の仕入れ先を選びましょう。
個人でも買えるおすすめの生豆の仕入れ先12社
コーヒー生豆の仕入れ先によってそれぞれ特徴があります。
ここからは、おすすめの仕入先について12社を紹介していきます。
一つずつ見ていきましょう。
生豆本舗
生豆本舗は、練習用から高品質な生豆までかなり多くのラインナップを揃えた生豆販売サイトです。
さらに、100g単位で生豆を購入することができるので、少量でたくさんの生豆を試してみたい方にもおすすめです。(100g〜10kg)
手編み焙煎やアウベルクラフトのような少量焙煎をしている人にとってはありがたいですね。
焙煎豆の購入もできるので、焙煎後の味を確かめてから気に入った生豆を購入したり、焙煎の指標にしたりすることもできます。
価格は若干高めですが、専用の研磨機でチャフを除去していたり、出荷前にハンドピックを行って欠点豆を除去してくれている(5kg未満の場合)ので、綺麗な生豆が届きます。
ハンドピックの手間も少ないのがありがたいです。
私自身も、最初に購入した生豆は生豆本舗さんの「ブラジルNo2」と「タンザニア ンゴロンゴロ」でした。
まずは少量で買ってみたいという方におすすめです。
生豆ダイレクト
とにかく安く生豆を購入したい方におすすめなのが、生豆ダイレクトです。
種類もなかなか多く、500gから購入可能なので、生豆の価格をリーズナブルに抑えたい方におすすめです。
ですが、価格を安くするために、かなり簡素化された販売サイトになっており、珈琲の情報もありません。
生豆の情報に関しては「自分で調べるスタイル」です。
焙煎初心者にはあまりおすすめできませんが、割り切った買い方が出来る人にはおすすめです。
松屋珈琲
松屋珈琲は、品質と価格のバランスが良い印象です。
ある一定以上の品質の豆をそれなりの量で、しっかり焙煎したいと感じている場合は、松屋珈琲から購入してみるのがおすすめです。
ハンドピックのサービスや送料無料等のサービスはありませんが、その分、他の生豆販売サイトと同じ品質のものでも、安く購入することができる印象です。
カップコメントも詳しく紹介されており、比較検討しやすいと思います。
1kgからの購入になりますが、コスパ良く生豆を購入したい方にピッタリです。
ワイルド珈琲ストア
ワイルド珈琲ストアでは、種類は多くないですが、品質の高いコーヒー豆を販売しています。
500g単位の価格となっており若干価格は高めかなと思います。
安定的に商品がラインナップされているので安心感があります。
また、生豆だけでなく、焙煎機の販売もしており、焙煎などについて質問できるページもあるので、焙煎を始める時や焙煎に悩んでいる時は非常に参考になります。
ワイルド珈琲ストアで購入した生豆であれば、焙煎について質問することもできるかもしれませんね。
ハマ珈琲
自家焙煎店でもあり、焙煎機の製造・販売もしていて、さらにYouTubeでもご存知の方も多い、ハマ珈琲でもコーヒーの生豆が購入できます。
400gから販売していています。
小さい焙煎機でも1〜2回、焙煎する量がありますね。
鍋焙煎の仕方もハマ珈琲さん自身のYouTubeで解説しているので、焙煎機を持っていない人でも敷居が低く焙煎が始められます。
ハマ珈琲さんの焙煎豆を味わってみて、気に入った銘柄の生豆を購入することもできますね。
また、ハマ珈琲では業務用焙煎機をリーズナブルに販売しているので、これから焙煎機の購入を検討されている方もHPを除いてみると面白いかもしれません。
海ノ向こうコーヒー
海ノ向こうコーヒーはオーガニック野菜宅配事業を展開する「株式会社 坂ノ途中」のコーヒー部門になります。
高品質なだけでなく、環境や生産者に配慮したコーヒーづくりに取り組んでいます。
元々、アジアの豆に強い印象でしたが、最近では世界各国のスペシャルティコーヒーを取り扱っています。
品種や香味だけの情報ではなく、農園の特徴や生産者まで詳しく情報を提供してくれています。
トレーサビリティも重視したい方にはおすすめです。
また、無農薬化学肥料不使用の生豆や、直輸入の豆などもあるので、他では見られないおもしろい生豆と出会えます。
200g、1kg、5kg、原袋から注文できます。
個人から業務用まで幅広く生豆を販売している会社です。
WORLD BEANS SHOP
ワールドビーンズショップは、とにかく種類が豊富なのが特徴で、価格もほどほどなので使いやすいです。
200gから購入できるので、これから焙煎する方にも使いやすいです。
いろんな珈琲を焙煎してみたい場合に利用すると便利です。
また、毎月のように生豆のセールもしているのでお得に購入したい方もチェックしておくと良いでしょう。
ユーエスフーズ
石光商事(株)の100%子会社が、ユーエスフーズです。
生豆原袋・小分け販売、コーヒー器具販売に特化しています。
種類がかなり多いという訳ではありませんが、品質が高く、毎年買える銘柄も多いので、気に入った珈琲を安定して購入することができます。
小分けでの購入は5kgからとなりますが、200gの無料サンプルがあったり、1kgの有償サンプルもあるので、生豆を選ぶのにとても便利です。
ユーエスフーズでは業務用の仕入れとして利用されることがほとんどで、現在、個人の方への販売はしていません。
とはいえ、これから事業として焙煎を始めようと思っている方は、問い合わせることで会員登録することが出来る場合があります。
私自身、当時、店舗を持たずネットショップしかない状態でしたが、相談したところ会員登録することができました。
- これから開業を考えている
- 実店舗を持たず
- まずはネットショップから始めたい
こういった方は、まず一度、ユーエスフーズさんに問い合わせてみても良いかもしれません。
WATARU(ワタル)
日本でスペシャルティコーヒーの生豆を買うなら外せないのが「WATARU(ワタル)」です。
名だたるロースターが焙煎している生豆も多い印象です。
全国のスペシャルティコーヒー専門店で飲める、あんな豆やこんな豆を購入することができます。
品質は高いです。
価格は安くはありませんが、この品質を考えれば個人的にはそれほど高くないと感じます。
毎年、安定的に入荷するコーヒー生豆も多いので、「コレ」と決まった生豆があれば、安心して仕入れることができます。
「ブラジル パッセイオ」「エチオピア コンガ農協」なんかは特に有名ですね。
個人でも購入が可能ですが、5kgからの注文となるので、開業やネットショップでの販売など、ある程度、事業性のある方におすすめです。
少ない量でいろんな種類を試してみたいと思っているかたは、ちょっと使いにくいかもしれませんが、品質は間違いないと思います。
MADURA(マドゥーラ)
MADURA(マドゥーラ)は、大手インポーター「セラード珈琲」の生豆を小売している生豆通販サイトです。
特にブラジルに特化していて、独自開発製法のコーヒーなども取扱いしています。
セラード珈琲の子会社ではないようですが、セラード珈琲社員(鑑定士・買付担当・営業担当)によって運営しており、セラード珈琲の取り扱うほぼ全ての生豆を小分けで購入することができます。
ブラジル好きな方は一度試してみる価値ありです。
TRANS-SEAGULL(トランスシーガル)
TRANS-SEAGULL(トランスシーガル)は、エチオピアに特化した専門商社として生豆の販売をしています。
とても高品質なエチオピアを取り扱っています。
他の生豆販売サイトでは見かけないようなエチオピアを探している方は一見の価値ありです。
注文はカートに入れるタイプでは無く、注文用のフォームにて注文するタイプなので、敷居が高く感じるかもしれませんが、サンプルや少量購入もできるので、個人の方でも気軽に購入できます。
GREEN COFFEE STORE
GREEN COFFEE STOREは、スペシャルティコーヒーのコーヒー生豆のみを専門に取り扱う、世界を代表する米国スペシャルティコーヒー生豆販売専門会社Cafe Importsの日本向け生豆販売サイトです。
アメリカのスマートロースター「LORING」を取り扱う株式会社DCSが運営しています。
浅煎りやスペシャルティにこだわる方には特にハマるのではないかと思います。
品質は言わずもがな最高です。
特に人気なのが、グアテマラのワイカンという生豆ですね。
1kgから購入可能ですが、SALEや値下げ商品もあったりするので、タイミングを見計らって購入して見るのも良いと思います。
Amazonや楽天でも買えます
コーヒー生豆はAmazonや楽天でも買えます。
いろんなところが、いろんな生豆を出しているので、とりあえず気軽に買ってみたいという方は試してみても良いかもしれません。
レビューを参考にして検討できるのは「Amazonや楽天ならでは」ですね。
Amazon検索結果
楽天市場 検索結果
まとめ
この記事では、生豆を仕入れられる販売サイトについて紹介してきました。
紹介した商社さんや販売サイト以外にも生豆を購入できるところはありますが、これから焙煎を始めるなら、まずは今回紹介したところから買っておけばきっとお気に入りの珈琲が見つかると思います。
個人でも購入できる販売サイト(商社)も多いので、気になるところから生豆を購入してみましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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