コーヒーの業務用焙煎機のおすすめは?小型(〜1kg)に絞って5つ紹介します

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自宅で珈琲の焙煎をしている方の中には、「業務用の焙煎機が欲しい」と考えている方も少なくないと思います。

この記事では、【小型】の業務用焙煎機を購入したいけど、どんな焙煎機が良いか悩んでいる人に向けて、おすすめの焙煎機とそれぞれの特徴について紹介します。

カップ売りなら話は別ですが、焙煎豆の販売を目的とした場合は、あまりにも少ない量しか焼けない焙煎機は実用的ではありません。

その為、この記事では「小型焙煎機=500g〜1kgくらいまでの焙煎が可能な焙煎機」としてまとめています。

プライベートな焙煎から業務的な焙煎にステップアップしたいと考えている人に参考にしてもらいたいです。

目次

おすすめの小型業務用焙煎機

おすすめの業務用焙煎機(小型)は以下の焙煎機です。

各焙煎機の特徴に付いて簡単に解説していきたいと思います。

ワイルド珈琲 ナナハン焙煎機

出典:ワイルド珈琲ストア

ナナハン焙煎機はワイルド珈琲の焙煎機です。

ワイルド珈琲のHPでは750gロースターとアナウンスされており、250〜800gの生豆を投入して焙煎できます。

直火式と半熱風式から選ぶことが出来ます。

冷却箱の攪拌機(羽)は付いていません。(予算の関係だそうです。。。)

見た目的に攪拌機があった方が好きな人もいるかもしれませんが十分冷えるようです。

また、火力が「4,000kcal/h」と、このクラスの焙煎機の中では強く((同クラスの焙煎機の2倍の火力) 、排気ブロア―も付いているのでチャフの排出と煙や熱の排出をコントロールすることが出来ます。

ナナハン焙煎機は、様々な焙煎アプローチを試したい方におすすめです。

カリタでも取り扱っており、定期的にナナハン焙煎塾というセミナーも行っているようです。

詳しくはこちら
▶︎ナナハン焙煎塾

価格は約100万円。

商売と考えればかなり現実的な金額です。

ガスの本格的な小型焙煎機としては、性能・価格ともにベンチマークになる機種だと思います。

メリット
  • 高火力
  • 排気ブロアー付き
デメリット
  • 冷却の撹拌機が無い

フジローヤル R-101

次は、私も使っているフジローヤルの焙煎機(R-101)です。

最近ではプロバットやギーセン等の海外製の焙煎機を使うロースターも増えていますが、フジローヤルはまだまだ国内のシェアもトップクラスです。

R-101は1kgの焙煎機です。

半熱風式、直火式から選べて、かつ熱源もガスと炭火から選ぶことが出来ます。

昔から販売されている1kg焙煎機ですが、冷却箱の攪拌機や火力調整のハンドル等、実は少しずつアップグレードしていたりします。

2023年には、火力もアップ(2,100→3,400 kcal / h)しています。

ちなみに、私が使っているR-101は、2100kcal/hのモデルです。
容量に対して7~8割くらいまでの焙煎では火力不足を感じたことはありませんが、容量MAX付近(1kgの生豆を投入)で焙煎してみると若干、火力不足を感じることもありました。

フジローヤルに確認したところ、新しいバーナーへの交換も対応しているとのことですが、焙煎機を大阪工場へ送る必要があるようです。

また、信頼と実績のあるフジローヤルですが、価格も約150万円と同サイズの焙煎機と比べトップクラスです。

メリット
  • 堅牢な作りとデザインの良さ
  • 大手メーカーの安心感
  • ユーザーが多い
デメリット
  • 価格が高い
  • ドラム内を見る窓が無い

ロースティングコンパスに対応

フジローヤルからオプションで販売されている「ロースティングコンパス」を導入すれば、パソコンにローストプロファイルを保存したり、保存したプロファイルをなぞって焙煎することができます。

ちなみに私はロースティングコンパスも購入して納品してもらいました。

購入時にロースティングコンパスを追加すると焙煎機の基盤にPC接続用のUSBケーブルが接続された状態で納品されます。

とはいえ、このロースティングコンパスは5~6万円しますし、WindowsPCじゃないとソフトが使えないので注意が必要です。

自己判断・自己責任ですが、純正のロースティングコンパスでは無く、Artisan等のローストロガーを使う方法もあります。

ハマ珈琲 HCR-1000

出典:ハマ珈琲

HCR-1000は、大阪にある「煎りたてハマ珈琲」さんが製造・販売している1kg焙煎機です。

公式サイトでは1.2kgの生豆の投入まで対応可能だとアナウンスされています。

熱源はガスで、冷却箱、ダンパー、サイクロンが付いている構成です。

基本的にはフジローヤルと同じような作りになっています。

1kgの他に、6kgのHCR-600012kgのHCR-12Kがあります。

Artisan等のローストロガーを接続して、プロファイルを保存することも可能です。

特徴的なのはハマ珈琲さん自身がYouTubeのチャンネルを運営しており、焙煎機の組立方法やローストロガーの接続方法等を解説しているところ。

ハマ珈琲さんの焙煎機が気になる方は、まずYouTubeを見ていただくのが良いかなと思います。

そして、フジローヤルR-101(1kg焙煎機)の半分くらいの費用で購入出来るというコスパの高さにも驚かされます。

フジ1kgの値段でハマ珈琲さんの6kg焙煎機が買えそうな価格です。

焙煎機フジローヤル R-101ハマ珈琲 HCR-1000ハマ珈琲 HCR-6000
容量1kg1kg6kg
価格約150万円約70万円約165万円

かなりコストパフォーマンスが高い焙煎機だと思います。

また、珈琲豆屋を営むとなると、焙煎機が壊れて焙煎出来ないというのは死活問題ですが、軸受などのショートパーツもハマ珈琲さんのHPから購入することができるので安心です。

 

メリット
  • 大手焙煎機と遜色の無い仕様
  • ガス式の焙煎機の中でも圧倒的にコスパが高い
  • ホームセンター等で補修部品が手に入る
デメリット

半熱風式しか選べない

口コミや評判を調べてみると、購入した方の満足度も高いようです。
▶︎ ハマ珈琲 焙煎機 レビュー

Aillio Bullet Roaster R1V2

Aillio Bullet Roaster R1V2は、デンマーク発のPCと連動するスマートロースター(電気式焙煎機)です。

コンパクトでありながら、最大1kg焙煎できる焙煎機です。

また、火力・排気・ドラムの回転まで制御出来るので細かな調整が可能です。

プロファイルが決まればPCと連動してセミオートでの焙煎も可能です。

価格も約60万円と、この性能の1kgの焙煎機としてはかなり安くて魅力的ですね。

メリット
  • コンパクトなサイズながら1kgまでの焙煎が可能
  • 約60万円で導入できる圧倒的なコスパの高さ
  • ドラムの回転速度の調整が出来る
  • 焙煎データを収集し、セミオートで焙煎できる
デメリット
  • アプリ(Roast time)が英語表記
  • 情報がまだ少ない

Aillio Bullet Roaster R1V2の電源は200Vです。
一般的な住宅の場合、200V電源は無いと思うので、200Vコンセントの設置工事が必要になります。

Sandbox Smart R2

Sandbox Smart R2は台湾のコーヒー器具メーカーのSandbox Smart(サンドボックス)社が発売したキューブ型かわいい小型の電気焙煎機です。

クラウドファンディングサイトのMakuakeでは5千万円以上の支援を受けるほど話題になりました。

R2と言う名前だけあって、2台目です。

R1は100gまでしか焙煎出来ませんでしたが、R2は、200g〜550gまでの焙煎が可能です。

R2になってようやく業務的な用途にも使いやすくなった印象です。

専用のスマホ用アプリを使えば、タップするだけで簡単に焙煎することが出来ます。

火力、ファン速度、ドラムの回転速度を調整可能なのでこだわりのプロファイルで様々な焙煎を試すことが出来ます。

また、550gと言う比較的小さな要領ですが、プロファイルを利用してセミオート焙煎をすることも出来るので、繰り返しの焙煎も難なくこなせます。

価格は約34万円ですが、以下の2つは別売りです。

スクロールできます
価格型式
クーラー約3万円SANDBOX SMART C1
排煙支援機約2.5万円SANDBOX SMART F1

どちらもアマゾンで購入出来るようです。

メリット
  • スマホと連動して簡単に焙煎できる
  • ドラムの回転速度の調整ができる
  • オート焙煎も可能
デメリット

クーラー・排煙支援機は別売り

業務用焙煎機(小型)の比較表

この記事で紹介した焙煎機を比較すると以下の表のようになります。

参考にしていただけたらと思います。

メーカーワイルド珈琲FUJI ROYALハマ珈琲AillioSandbox Smart Japan
機種ナナハン焙煎機R-101HCR-1000Bullet Roaster R1V2Sandbox Smart R2
容量800g1kg1kg1kg550g
熱源ガスガス・炭火ガス電気電気
火力(出力)4,000kcal / h3,400 kcal / h3,017kcal / h最大1600W最大900W
煙突工事換気扇の下でも可換気扇の下でも可換気扇の下でも可換気扇の下でも可排煙支援機が別売り
設置工事ガス栓の設置ガス栓の設置ガス栓の設置200V電源が必要100Vで使える
金額約100万円約150万円約70万円約50万円約35万円
公式サイト詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

まとめ

今回の記事では様々な機種を紹介しましたが、実際に焙煎機を選ぶとなると、スペックだけでは無く、見た目の好みや、その他の数値化出来ない要素も重要になってくると思います。

最後にもう一度、今回紹介した焙煎機の一覧表です。

是非、お気に入りの相棒を手に入れてステップアップしてください。

少量を安定してこまめに焙煎することで、いつも新鮮な豆を提供できるのが小型焙煎機の良いところです。

さらに、焙煎量が増えたら大型の焙煎機を購入すると思いますが、500g〜1kgのサイズの焙煎機は、下取りとして売ったり、売らずに小ロット&サンプルロースト用にしたりと何かと使えるサイズだと思いますよ。

今回は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

仕事が終わったら速攻帰宅してライフワークを楽しむ人。

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