コーヒー器具

コーヒーのドリッパーは好みで選ぼう!とは言うものの、あと一押し!メーカーごとの特徴と違い

以前、コーヒーのドリッパーの選び方について記事を書きました。

正解はありません。好みで選びましょう。的な、なんとも無責任なお話でした。(笑)

でも、もう一声!あと一押し!と、もう少し選ぶ目安が欲しいと感じる方もいると思うので、

今回は、コーヒー器具として有名な4メーカー台形のドリッパー円錐(えんすい)形のドリッパーについて、それぞれのドリッパーの特徴を見ていきたいと思います。

有名な4メーカー
  1. melitta(メリタ)  台形
  2. kalita(カリタ)  台形
  3. HARIO(ハリオ)   円錐形
  4. KONO(コーノ)    円錐形

各ドリッパーの特徴や違いって、なんとなく理解しているつもりでも、意外と整理出来てなかったりします。

今後、必要性を感じたらドリッパーごとに個別記事を書いていこうかと思いますが、今回はザックリと台形ドリッパーと円錐形ドリッパーに大別して、それぞれの特徴を書いてみました。

参考になれば嬉しいです!

それでは、いってみましょう。

穴が小さい台形ドリッパー(メリタ・カリタ)

台形ドリッパーといえば、メリタ(melitta)カリタ(kalita)のドリッパーが有名ですね。

穴の数メリタが1つ、カリタが3つと違いはあるものの、どちらも穴のサイズは小さいです。

ドリッパーにお湯を注ぐと、ドリッパーに溜まったお湯をろ過しながらコーヒーが抽出されます。

穴の数によってお湯が落ちるスピードが変わるので、味も変わってくるわけですね。

一般的に台形ドリッパーは、
初心者でもクセが無く飲みやすいコーヒーの味わいになると言われています。

メリタ アロマフィルター

メリタは穴が1つなので、お湯の抜けが遅く、注いだお湯がドリッパーに滞留する時間が長くなります。

注ぎ方で抽出時間や味をコントロール出来ない反面、ドリッパーが毎回同じように抽出してくれます。

淹れ方による味のブレが出にくいので、ドリッパー任せで、誰でもいつもと同じ美味しいコーヒーが抽出できるというのが最大の特徴です。

淹れたい分のお湯を注いだら、お湯が落ちきるまで待つ。

そんな淹れ方で大丈夫です。簡単です。

ちなみに、一番小さなサイズには付いていませんが、ドリッパーに目盛りが付いているので、お湯を注ぐ目安があるのも親切な設計です。

お湯を細く注ぐ必要性はとくにありませんので、ドリップポッドとかが無くても、やかんやケトルから直接お湯を注げばOKで、これからペーパードリップを始めたい人にもぴったりだと思います。

また、メリタには「コーヒーフィルター」というドリッパーと「アロマフィルター 」というドリッパーが存在します。

メリタのドリッパーを検討するなら、是非、今回紹介している「アロマフィルター」というドリッパーを選ぶのをオススメします。

「アロマフィルター」は穴の位置が底面より少し高い位置に設計されているので、底に溜まる雑味部分が抽出されにくいという考え抜かれた逸品です。

抽出が進み、穴の高さまで水位が下がると「ピタッ」っと止まります。

最後の雑味成分は落としません。

メリタなら、「アロマフィルター」がオススメです。

カリタ 101-D

カリタは穴が3つで、ある程度お湯がドリッパーに滞留するものの、メリタに比べてお湯の抜けが早く、コーヒーの味は、比較的、軽やかなクセの無い味になる傾向です。

蒸らし、一投目、二投目、とお湯の注ぎ方などによって味を調整しやすいのが特徴です。

とてもメジャーなメーカーですし、低価格でドリッパー、フィルターの販売店も多く、入手しやすいので、入門用として購入する人も多いドリッパーだと思います。

穴が大きい円錐形ドリッパー

ハリオやコーノのような円錐形のドリッパーは、もともとネルドリップのような味をペーパードリップ淹れることをコンセプトとしていますので、抽出したコーヒーはドリッパーの穴からではなく、穴から突き出たフィルター部から抽出されます。

どちらも大きい穴が1つ

ハリオもコーノも大きい穴が一つ空いています。

ドリッパーにお湯を溜めて落とすイメージの台形ドリッパーとは違い、お湯が溜まらず流れるので、お湯を落とすスピードをコントロールするようにドリップすることで、味や風味が変わります。

また、円錐の形状から、下にいけばいくほど、コーヒーの粉の層が厚くなるので、ゆっくり注げば、味がしっかり出て力強いコーヒーになります。

淹れ方で味や風味の変化をつけやすい反面、一般的には、台形ドリッパーより経験者向けと言われているのが円錐形ドリッパーです。

HARIO(ハリオ) V60

ハリオのドリッパーは、らせん状のリブがドリッパー上部の縁まで伸びているのが特徴です。

ドリッパーとフィルターの間に空間を作り、密着するのを防いで空気の抜け道を確保する事で、蒸らしの際、コーヒーの粉が膨張するのを邪魔せず、しっかり蒸らして膨らませる事が出来ます。

プクゥー!っと膨らませながら、淹れるイメージですね。

また、リブが高い位置まである為、ドリップ中もスムーズな抽出を実現します。

スタイリッシュな見た目で非常に人気の高いドリッパーで、海外のコーヒーショップやスペシャリティコーヒー等を扱うお店で良く見るドリッパーかもしれません。

香りの良さが人気で、苦みや酸味、甘み等のコーヒー豆の個性が強めに抽出されるので、より、「淹れる人が味を作るドリッパー」という印象です。

KONO(コーノ) 名門ドリッパー

円錐形の元祖であるコーノの名門ドリッパー。

ハリオと同じ円錐形をしていますが、実は方向性が全然違っています。

ハリオは高い位置までリブがあることによって、ドリッパーとフィルターの間に空間を作ってスムーズな抽出をしていました。

ペーパーとフィルターの間に空間があることでスムーズにお湯が落ちて行きます。

コーノのドリッパーは短いリブがドリッパーの下側だけについています。

お湯を注ぐとリブの無い上側はドリッパーにはりついて、ドリッパーとの隙間がなくなることで、フィルター上部から横もれして雑味を含むアクが落ちるのを防いでいます。

コーヒーの粉があるドリッパーの下側(リブ部)にだけ空間を作ることで、アクを下に伝わらせない訳です。

アクは液面に残したまま、リブの部分から雑味の混ざっていないコーヒー液だけを落とすようなイメージです。 (伝わりますか?汗)

ちなみに、コーノ式の淹れ方のセオリーは点滴のようにお湯を垂らすドリップの方法です。

まさに、コーヒー粉の層をお湯が通りながらコーヒーの成分を抽出するネルドリップと同じ理屈

ペーパードリップの中でもよりネルドリップに近い淹れ方が出来るのがコーノのドリッパーなんですね。

クリアでいながらコクがあってとても美味しいコーヒーを淹れる事が出来ますが、淹れる人の力量がそのまま味に出るドリッパーと言えます。

そんなこともあり、コーヒー愛好家にもファンが多いのがこのドリッパーです。

写真で伝わるかもしれませんが、私の使用頻度が一番多いのが、KONOのドリッパーです。

まとめ:個性はそれぞれあるけれど、さて、どれにする?

いろいろとお話ししてきましたが、気になるドリッパーはありましたか?

このドリッパーは「初心者向け」とか、「マニアック向け」的なお話をしてきましたが、実際に選ぶときは、そんなことは気にせず、気になったドリッパーを選んで試してみてもらいたいと思います。

迷ったら、やっぱり見た目で選ぶのもアリです!

楽しく気分よく使えることも大事ですよ♪

まずは、気になったドリッパーを一つ使ってみましょう。

台形と円錐形を一つずつ持つのも良いでしょうし、ハリオとコーノの両方で違いを楽しむのも良いと思います。(私がそうです)

ちなみに、透明なドリッパーは抽出中のお湯の流れが見えるので、より特徴が分かりやすいです。

カラフルなドリッパーや、陶器のドリッパーも素敵ですけどね。
研究熱心な方は、シンプルなプラスチックのドリッパーを選んでみてはいかがでしょう?

是非、コーヒー時間が楽しくなるドリッパーを選びましょう。

今回紹介したドリッパー以外にも気になるドリッパーは可能な限り試して、楽しいコーヒー時間にしましょうね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ドリッパー選びの参考になれば嬉しいです。

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nao
仕事が終わったら速攻帰宅してライフワークを楽しむ人。