サンプルロースターで週末に珈琲の焙煎をしている私ですが、2021年8月末、ついに小型の業務用焙煎機を注文しました。
今回は、いよいよ焙煎機を注文してしまった私の記録です。
自分の備忘録として、また、これから焙煎機の購入を考えている誰かの参考になれば良いな。と思いながらこの文章を書いています。
一つの記事にまとめられないので、シリーズ物にしていきたいと思います。(汗)
「どれ買う?」編
お時間のある方、どうぞお付き合いください。
それではいってみましょう。
小型の焙煎機を検討している方は以下の記事もどうぞ。
▶️コーヒーの業務用焙煎機のおすすめは?小型(〜1kg)に絞って5つ紹介します
業務用の焙煎機が欲しいという憧れ
業務用の焙煎機が欲しい。
珈琲が好きな人の中には、そんな「夢(ロマン)」を描いて一度は思考を巡らせた事がある人も多いでしょう。
私もその一人です。
コーヒーが好きになってから、たくさんの素敵な珈琲屋さんに出会って、どんどんコーヒーが好きになっていきました。
そして、
焙煎機を操る所作、焙煎機のある風景、焙煎機で作る自分の珈琲。
「焙煎機のある生活」に憧れを抱いていきました。
ただ、その頃は、まだ実際に業務用の焙煎機を買うのには現実味が無かったですし、もちろん資金も無いので、サンプルロースターで焙煎を始めました。
悩みながら少しずつ実現へ
私は、サンプルロースターを購入して焙煎を始めましたが、「手回しが一番良い!」「手回しにしか出せない味がある!」とか思っているわけではありません。
どちらかと言うと、「その時の自分にとってベストな選択肢がサンプルロースターだった」という感覚です。
もちろん手回し焙煎にも良いところもありますが、やっぱり業務用の焙煎機が欲しいわけです。
ですが、買おうと思ったら何百万円もする焙煎機は、田舎に暮らす、さえない会社員の私にとっては、そう簡単に買えるものではありません。
焙煎をしてみて思うことですが、生豆が良くてよっぽど変な焙煎をしなければ、細かいことは抜きにして、珈琲って十分美味しく焼けてしまったりします。
業務用の焙煎機と言えば、フジローヤルやプロバット等、国内外問わず、様々なメーカーが焙煎機の製造・販売をしていますが、小さな手回しの焙煎機でも珈琲は焼けるし、なんなら鍋とか手編みとかでも珈琲豆の焙煎は出来ます。
「業務用の焙煎機でなければ焙煎が出来ない」というなら迷わず焙煎機を買うのだろうけど、
「焙煎は意外と簡単に始められるし、意外と美味しく焙煎出来る」から、焙煎機の購入を迷うのだと思います。
とはいえ、最初はぼんやりと思っているだけだった欲求は、手回しの焙煎機を回せば回すほど大きくなっていきます。
やっぱり焙煎機が欲しい。
どうやら「焙煎機が欲しくなる病」にかかってしまったようです。
そして、焙煎を初めて2年以上「欲しいな~、でも高いしな~。。。」と悩み続けて今日まで来ました。
性格的にも、「良し!焙煎機をローンで買うぞ!」みたいな、勢いで物事を乗り切るタイプではないので、悩みながらも少しずつ進んできたような感じです。
その間、以下のようなこともしてきました。
- ブログを始めて
- コーヒーのネットショップを始めて(STORES)
- 実家の元商店の片付けをして(場所の確保)
- 車を売却。(資金の捻出)
「焙煎機を買った」と言うと、「スゴい」と言ってもらえますが、実際は買うお金も場所も用意出来たのに購入まで2年以上かかっているので全然スゴいことは無いのです、、、。汗
「やっとで決心できた」と言う感じです。
どれを、どう買う?問題
さて、焙煎機を購入するにあたって、いくつか楽しい悩みも出てきました。
大きく分けると以下の2つです。
- どの焙煎機にするか?
- どこで買うか?(新品か中古か)
①どの焙煎機にするか?
どの焙煎機を買うか?
とはいえ、元々、フジローヤルの焙煎機が欲しいと思っていたので、そこまで迷う必要は無かったのですが、せっかくなので他の焙煎機も少し考えてみました。
自分の中で候補に上がったのはこの4つ。
- フジローヤル R-103(3kg)
- フジローヤル R-101 (1kg)
- ナナハン焙煎機(1kg)
- ハマコーヒー HCR-1000(1kg)
ざっくりした特徴はこんな感じでしょうか?
焙煎機 | R-103 | R-101 | ナナハン焙煎機 | ハマ珈琲 |
金額(本体代) | 約250万円 | 約130万円 | 約100万円 | 約70万円 |
焙煎量 | 3kg | 1kg | 0.8kg | 1kg |
バーナー出力 | 6,000 kcal / h | 2,100 kcal / h | 4,000kcal / h | 3,017kcal / h |
煙突工事 | 必要 | 換気扇の下でも可 | 換気扇の下でも可 ブロアー付き ダクトで屋内へ排気 | 換気扇の下でも可 |
設置工事 | 必要 | 自分で組み立て可 | ワイルド珈琲なら設置無料 (焙煎指導付き) | 自分で組み立て可 (YouTube動画あり) |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ナナハン焙煎機の火力の高さと、ブロアー付きというのが魅力的に見えましたし、ハマ珈琲さんの1kg焙煎機
今回、海外製の焙煎機は選択肢から外しました。
価格も高いし、故障時やアフターの面が心配だったからです。
海外製の焙煎機の場合、万が一、故障してしまった場合、修理や部品調達で焙煎が出来ない期間が長くなる可能性があると思いました。
プロバットやギーセン、ディードリッヒとかカッコ良いんですけどねぇ。
(ギーセンはギーセンジャパンが出来ましたね)
あとは、Aillio Bullet R1(1kg)あたりも「サイズ感・コスト」的にも良いかなぁと思っていたんですが、これまた海外製と言うことで候補から外しました。
部品調達やメンテナンスのし易さなども考慮した結果、国産一択となりました。
(繰り返しになりますが、そもそも、フジローヤルが好きと言うのが大きいです、、、)
しかし、小型焙煎機とはいえ、魅力的な焙煎機が多くて迷ってしまいますね。。。
- 小型の業務用焙煎機については以下の記事でも紹介しています。
▶︎ コーヒーの業務用焙煎機のおすすめは?小型(〜1kg)に絞って5つ紹介します
②どこで買うか?(新品か中古か)
焙煎機をどこで買うか?(新品か中古か)
これも悩むポイントだと思います。
たまにインターネットオークション等でも焙煎機が売られていたりしますが、これから長く付き合っていく相棒なので、なるべくなら素性がわからない物は買いたくありません。
私が検討した購入先は以下の3つ。
- メーカーから直接買う
- 生豆屋さん経由で買う
- 中古の焙煎機を取り扱っている業者さんで買う
メーカーから直接買う
メーカーから直接買うのが一番シンプルですね。
設置や焙煎方法、または改造等いろんな要望にも答えてくれるでしょうし、値段の高い買い物なので、製造元から直接購入する安心感は大きいです。
設置後のサポート等も含めて安心ですね。
生豆屋さん経由で買う
例えば、
ユーエスフーズさんや、WATARUさん等、生豆の商社さんの中には、焙煎機の購入を依頼出来る場合もあります。
生豆を仕入れる商社さんとは長い付き合いになるので、焙煎機も含めてお世話になると言うのも悪くないのかなぁ。と思っています。
中古の焙煎機を取り扱っている業者さんで買う
もう一つは中古。
価格を安く焙煎機を購入するなら中古の選択肢も出てきますが、不安も多いのが中古です。
中古の焙煎機を探すなら、中古を取り扱っているイデカフェさんや、株式会社福島珈琲さんのような信頼できるところに依頼するのが良いかもしれないですね。
また、タイミングが合えばですが、たまにワイルド珈琲さんのHPでも中古の焙煎が販売されていたりします。
中古の焙煎機の取り扱いになれている業者さんなら良い状態の焙煎機を提案してくれるかもしれません。
とはいえ、どちらにしても、タイミング良く思い通りの中古が出てくるとは限りません、、、。
私の場合、
最初は中古の焙煎機も検討しようと思い、中古を探したりもしました。
ですが、どこかの珈琲屋さんから受け継いだ中古の焙煎機。とか思い入れがある物や、素性が分かる物なら良いんですが、「安かったから中古にした。」って言うのはなんだかしっくりきませんでした。
さらに、古い焙煎機だと、現行モデルで付いている物や機能がついていないこともありますし、故障の可能性も高くなる、なんだかんだひっくるめると数十万出して新品が買えるなら、そっちの方が良いかなぁ。と思いました。
悩ましい日々は続く
とはいえ、新品の焙煎機は高い。
うーん、どうしよう、、、。
結構迷っている期間も長かったのですが、
結構迷っている期間も長かったのですが、よくよく考えてみれば、私の周りを見渡してみると、友人や親戚、会社の人などが、何百万円もする新車をローンで買っていることに気が付きました。
そっか、みんな高い買い物してるやん!
しかも、車は乗れば乗るほど価値が下がっていくけど、焙煎機は回せば回すほど利益が出る。笑(販売目的であれば…)
完全に自分に都合の良い解釈ですが、「焙煎機って最高だな!」と思いました。笑
購入先はフジローヤル(富士珈機)さんに直接依頼する事にしました。
最終的に迷ったのは3kg(R-103)にするか、1kg(R-101)にするか?
結局、最終的に迷ったのがフジの3kg(R-103)にするか、フジの1kg(R-101)にするか。です。
焙煎機 | R-103 | R-101 |
金額(本体代) | 約250万円 | 約130万円 |
焙煎量 | 3kg | 1kg |
バーナー出力 | 6,000 kcal / h | 2,100 kcal / h |
煙突工事 | 必要 | 換気扇の下でも可 |
設置工事 | 必要 | 自分で組み立て可 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
基本的にR-103(3kg)以上の焙煎機の場合、設置工事や煙突が必要になるので、単純に焙煎機本体の差額だけの話ではなくなってきます。
- 設置費用
- 煙突工事の費用
- 運送費
- フジローヤルの作業にきていただく方の日当
ざっくりですが、
倍ですね。(流石に300万円はキツイ。。。笑)
見た目はR-103がとっても好みなんですが、今の私には焙煎量3kgは持て余すと思いますし、本体の金額、設置費用、諸々の費用、煙突工事、設置場所の広さ、等を踏まえて考えた結果、現在の私の状況だと、R-101(1kg)がベストという判断に至りました。
ただ一点、どうしても気になった点が「R-101には焙煎中の豆を確認する窓(覗き窓)が無いこと」でした。
窓あった方がカッコ良いよなぁ。笑
これが最後までR-101に決めきれなかった点です。
サイズ的には1kgがピッタリなんだけど、見た目が3kg好きすぎる〜。みたいな感じ。笑
この辺は、現実的な1kgを使いながら「目指せ3kg」と思って焙煎していきたいと思っています。
まとめ:フジローヤルの小型焙煎機(R-101)を購入する事にしました。
今回は、焙煎機を購入するにあたって、私が迷い考えていたことをつらつらと書いてみました。
結果としては、フジローヤルのR-101(1kg)を購入する事にしました。
なんだかんだ書きましたが、今の私には1kg焙煎機がピッタリだと思うんですよね。
長々と失礼しました。
次回は第2話「フジローヤルに焙煎機(R-101)を注文だ!編」をお送りします。笑
是非、次回も見にきていただけたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
小型の焙煎機を検討している方は以下の記事もどうぞ。
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